主人が社会不安障害と診察されてから、もう3年になります。
主人は子煩悩な人で、私が娘を叱るとすぐに助け舟を出し
かばい立てするようなところがあります。
でもある時、私が娘を叱っていても、
口出しせず黙っていたことがありました。
いつもとは違う主人に少し違和感を感じていました。
主人が自分に起きている異変を妻である私に知らせたのは、
それから数日後のことでした。
会社から戻った主人は私にやっとの思いで、「喋れないんだ…」と言いました。
最初は全く意味がわからなくて、「喋っているじゃない」と思いました。
でも様子がおかしくて…。主人は声を絞り出すように話ました。
他人と話をしようとすると、後頭部がカーッと熱くなって、
言葉が出なくなると言いました。
そして、妻の私とは普通に話せても、
他の人では無理なんだとも言いました。
翌日から、主人は会社を1ヶ月ほど休みました。
会社への連絡も私がしました。
主人に付き添って、心療内科へも行きました。
そこでの診察は、主人と先生の2人で行われましたが、
主人が全く話すことができずに私が診察室に呼ばれることになりました。
この病気が発症したのは、ちょうど引越しを終えて本社に戻った頃でした。
地方でののんびりした暮らしから都会への暮らしに
順応することができなかったのかもしれません。
それ以降、ずっと通院し、薬を飲んでいます。
薬を飲んでいれば、普通に話をすることができ、
仕事もきっちりこなせているようです。
この病気は、自分の力ではどうにかなるものではないのだと思います。
薬の力を借りて、うまく付き合っていくことが大切なのだと思います。