社会不安障害と似ている病気

社会不安障害は、動悸、息苦しさ、めまい、震え、嘔吐、吐き気、頻尿などがあり、
パニック障害適応障害うつ病にも共通した症状が多いです。

「わたしの病気って結局何なの?」とあまり分からないまま、
とりあえず通院しているなんてことも。よく似ていることから間違われやすく、
適切な治療を受けられていないかもしれません。

同じような薬を処方されますが、原因や治療方針は異なります。
短い診察時間の中で、医師も症状の詳細を把握しきれていないようです。

本来なら医師から質問すべきですが、患者さんからも積極的に話すことも大切です。
実際にはどのような違いがあるか考えてみましょう。

社会不安障害の特徴

社会不安障害は、症状がいつも同じような状況で起きるのが特徴です。
その状況は人それぞれ異なりますが、周囲に誰かいるタイミングや場所で起きやすいです。

例えば、人前で話すこと、食事、電車の中、職場、学校・広場などです。

社会不安障害のきっかけは、以前にとても恥ずかしい思いをした、
失敗したことがあり、その後自分が他人にどう評価されているのか、
見られているかを非常に気にします。

その状況は1つだけの人、複数ある人、日常生活の全般にある人もいます。
症状がどんなときに起きるのかよく自覚はしているものの、
「自分で克服すべき」と受診はしない人も多いようです。

パニック障害の特徴

パニック障害は、症状が特定の場所や状況で起きるか分からないため、
「また起きたらどうしよう」ということを非常に気にします。

他人からどう見られているかはあまり関係ないようです。

突然死ぬかと思うくらい苦しくなるにもかかわらず、
いろいろ病院で検査を受けても体に異常が見つかりません。

患者さん自身は「これだけ苦しくなるなら、どこかに病気があるはず」と思っていても、
医師からは「気のせいでは」、「何も異常はありませんよ」と様々な診療科で言われ、
精神科につながるまでに時間がかかります。

適応障害の特徴

適応障害は、きっかけとなるストレスが特定されていて、
解放されれば短期間に改善すると言われています。

しかし、取り除きにくいストレスもあり、
一般的におめでたいことにもストレスになります。

結婚・出産・就職・昇進・転居などがあり、
簡単に解放できるものではありません。

生活環境の変化を対処しきれずに発症することが多いです。

原因となったストレスから解放するのが難しい場合は、
現在の生活を維持しつつ、自分で問題の解決と
周囲の人との付き合い方を専門家と一緒に探ります。

うつ病の特徴

うつ病は何をするのもおっくうで、やる気がでない、
憂うつな時間が何週間も続きます。

社会不安障害は特定の状況を避けるのに比べて、
うつ病ではあらゆること、外出する気にもなれない、
何も食べたくない、眠れない、楽しいことは全くない、
死にたいなど生きるために必要な行動・欲求の低下があります。

ストレスがきっかけで起きることが多いですが、
体質的な要因も大きいです。

いくつかの要因が重なった結果として発症すると考えられています。

社会不安障害は、治療を受けないまま放置されると
パニック障害やうつ病も発症しやすいことが分かっています。

人前であがったり緊張してうまく話せなくなることはよくありますが、
どこから病気として扱うかは、はっきりとしたラインがないのが難しいところです。

苦痛で耐えられない、できないという場合は受診してみたほうがいいでしょう。