家族や友人が社会不安障害になったら

家族や友人が社会不安障害になったら、そのご家族、友人、同僚などは
患者さんに「早く良くなってほしい」、「何とかしてあげたい」と思いながらも、
どうしたらいいのか分かりにくくて困っている、どう対応したら患者さんのためになるのか
一生懸命考えてもなかなか答えが見つからないかもしれません。

国内に社会不安障害の患者さん、可能性のある患者さんのうち、
通院しているのは約30%くらいです。

3分の2程度は苦しい思いをしていても受診には至っていないと言われています。
我慢して誰にも相談しないでいる人が圧倒的においのではないでしょうか。

社会不安障害患者への接し方のポイント

うつ病では「がんばれ」と励ますのは、かえって患者さんを追いつめてしまう、
ということはずいぶん浸透してきました。

しかし、社会不安障害は「個人の問題」、「誰にでもある」と軽く受け流されてしまいます。
でも、周囲の人がうまく接することで患者さんは安心して病気と向き合えるのです。

つらそうな表情をしているときには、
さりげなく「調子どう?」「元気がなさそうだけど、何かあった?」と
声をかけてみてください。

最初は「何ともない。大丈夫」と答えるかもしれませんが、
心配しているという気持ちは伝わるかもしれません。
無理に問いただすのは止めておきましょう。

社会不安障害患者との会話のコツ

もし話し始めてくれたら、真剣に向き合って聞いてください。
話すだけでもつらい気持ちが軽くなることもあります。

そして、話してくれたことにありがとうと感謝の言葉も添えましょう。
信頼して、勇気を出して話してくれたことですから。

患者さんから話した気持ちを時々「つらかったんだね」
「ずっと思いつめていたんだね」と繰り返した言葉を返すと患者さんも安心します。

【会話NGワード】
  • 「こうしたほうがいい」→自分の考えや意見を押し付けない
  • 「そんなことないよ」「もっと大変な人もいる」→患者さんの気持ちを否定する
  • 「もっと明るく考えたら」→患者さんは必死に努力しています
  • 「気分転換に外へ出ようよ」→無理に連れ出すと、さらに不安・恐怖を強くなる

社会不安障害になった家族や友人を受診させる場合

つらい、苦しいのは病気かもしれない、でも、承諾なく連れ出さないでください。
精神科や心療内科へ行くのには抵抗がある人もいます。

受診を勧めるなら本人が納得してからにしましょう。

初診は付き添いとして一緒に行き、これまでの会話や出来事をメモにとっておくと、
医師も把握しやすくなります。

社会不安障害になった家族や友人を支える側の生活

自分の子どもの病気のことになると、親が「自分のせいだ」
「うまく育てられなかった」と責めたり、夫婦間で責めあうことがしばしばあります。

これを見た子どもは、「自分が悪いから親が困っているんだ」と自分を責めたり、
ストレスを増やしてしまいます。

大変な時こそ家族が支え合い、協力していきましょう。

また、支える側もストレスを増やさないように、同じようなライフスタイルと続け、
気分転換や趣味を楽しむ時間も大切です。

同様に患者と友人、会社の同僚などでも必要以上に干渉は避け、
まずは話を聞いてあげましょう。

そして、頻繁に外出などに誘うのではなく、
ただ同じ空間に居てくれる存在である事も患者に取っては嬉しいのです。

苦しんでいる姿を見るのは友人や同僚でも辛いことですが、
何でも一人で抱え込まず、保健所、精神保健福祉センターなどでは
電話相談で専門家のアドバイスが受けられます。

【参考サイト】